7弦ラオウを制作してから5年振りとなる新作7弦「トキ」。デザイン含めて構想4年に及ぶ。初代7弦ケンシロウ、7弦ラオウ、そして近年の6弦ケンシロウ によるデータ情報の蓄積から良いところを抽出し、満を持して2010年2月に完成された。同じスペックで6弦トキも同時制作されたことから、通称「トキナナ」と呼んでいる。ボディーの龍や指板のインレイ・デザインは長年お付き合いのあるitch氏に依頼。龍が蓄光の夜光塗料が塗られているので暗転などで光る仕組み。またインレイにはソロアルバムのテーマでもあった儒教の「八徳」の漢字が刻印されている。その他、自分のギターでは初めてステンレスのフレットを採用した。
すべてはココから始まったという原点の記念すべきシェクター第1号7弦シグネイチャー・モデル。当時シェクターは22フレット仕様のギターにこだわるという企業理念の元に運営されていた。そのため、自分の24フレットのこだわりを説明し、22フレット仕様のボディーに無理くり24フレット仕様ネックを埋め込むという荒技で製作された。まさにプロトタイプの名に相応しい試作品。しかし、以降のシグネチャーの基礎となるアッシュボディー、24フレット、エボニー指板を装備している。全ての所有ギターの中で最もクリアなギターサウンドで、レコーディング・エンジニアをいつも魅了させているらしい。R-ONE時代にはメインで使用していたが、現在はREC専用のギターである。極上なクリーンアルペジオをRECしたい時に使うと面白いようにメンバー&スタッフが納得する(笑)
通称「ジャギ」。元々これは、ラオウを製作する時に、平行してもう1台シェクターが楽器フェア用に作っていたという兄弟試作品。そのため、ボディーやネックはラオウと全く同じスペックで、塗装、ピックアップやトーンコントロールなどパーツが若干異なるだけであった。仕事の都合上、ラオウがもう1本あればな〜という話しを相談していたところ、「倉庫にあるよ」とシェクターから提供して頂いたギターである。以上のことから、スペックなどを色々と変更、改造して頂き、現在のジャギに至る。変更箇所は、トーンを外し直列配線、フロントを’59、リアをカスタム5に変更、6弦にDチューナーを装備、裏に添え木をしてフロイドローズを固定加工、トーンを外した後の穴を塞ぐためにシェクター・ステッカーを貼る(笑)色々と手を加えている所がまたジャギの名に相応しいのではと。
7弦ケンシロウの試作品から経験を得て、初めて24フレット仕様のボディーラインを製作したのがこの7弦ラオウ。シグネイチャー・モデル2台目。このラオウでボリュームの位置、センターPUなし、トーンなし、3wayトグルSW、24フレットボディ、など小林信一シグネイチャーの礎となる。製作の時点で「ラオウ」という愛称は決めていたので、つや消しブラック、ブラックパーツなど黒王に跨がるラオウのイメージでデザインした。所有ギター唯一のアルダー・ボディーで、2ハム仕様。7弦ケンシロウに対する差別化の意味で試作した流れがある。それが不手くいったのか、良い意味でのストラトらしいチープ・サウンドがありつつ、7弦の低音の質感バランスが絶妙に取れていて、ラオウ・サウンドはギタリストに人気がある。しかも弾きやすく、見た目に反して軽量。セミナーなどで良く使用している。

















